辛いときは、逃げてもいいのだ。
昨日、msnのトップニュースでこんな記事を見かけました。
「自殺未遂経験:最近1年以内、推計53万人 日本財団調査」
記事によると、4万人を対象に調査を行ったところ、ここ直近の一年以内に自殺未遂を経験したことがあるのは推計53万人にも上るというデータが判明したそうです。さらに20歳以上の4人に1人が「本気で自殺を考えたことがある」と答えたことがあるそうです。
~日本人の性格~
自殺大国として名を馳せることでも有名な「日本」。
自分自身を追い込んでしまい、自分に責任がある風に感じるのは日本人の気質であり、それが原因なのかもしれません。
自分はダメなんだ‥。
自分は所詮こんなもんだ‥。
怒られたり、責められたり、嫌なことがあると自己嫌悪に陥ることありませんか?
実は私もよく陥るんですよね。全然できなかった時は、自分の無力さに落ち込み自分を責めるばかりです。そして悩みに悩んだ後、何とか頑張らないといけないと思うことの繰り返しです。
日本人の特徴として、昔から逃げることは悪だと言われる傾向にあります。逃げずに立ち向かう姿はカッコよく見えますし、憧れる部分もありますよね。映画や漫画などではそれが顕著に表れているものです。主人公が諦めずに悪に立ち向かうストーリーは、今や王道中の王道です。それが私たち日本人の美学だ!と捉えられている人々も存在します。
逃げずに立ち向かい、問題を解決した時の達成感は何物にも代えがたいものであります。しかし、それは自己嫌悪に陥る悪循環を促している根源でもあります。
嫌なことがある→落ち込む→自分はダメなんだ→何とかしないと→嫌なことがある
嫌なことがあれば誰しも落ち込むことはありますが、「自分はダメなんだ」と思い込むのは自分がダメだと思うからそのように感じるのではないでしょうか。恐らく、上記のような行動を取る人たちは、以下の言葉を心の根源にあると思われます。
「逃げたら、それで終わりだ」
「諦めたら、そこで試合終了ですよ」(引用しました‥)
勇気がもらえる言葉ですよね。この言葉を聞くと頑張らなきゃいけないと思えますよね。自分はまだ頑張れる。そう思うことも時には大切なことです。
~常に頑張らないといけない人なんて存在しない ~
でも、全ての状況においてこれらの言葉が正しいわけではないんです。
誰かのメンツやプライドを保つために、自分の身が危険に晒されるような状況下において、上記のような考えが通用しますか?
いじめられている状況下において、逃げることがカッコ悪いと思われないことが大切なのですか?
ケースバイケースになるのは当たり前でお話していますが、逃げてはいけない選択肢は存在しないのです。あなたには逃げてもいい選択肢があるのです。
ここで一つの詩を紹介します。2016年7月28日の産経新聞に掲載。
~逃げ~
逃げて怒られるのは人間ぐらい
ほかの生き物たちは本能で逃げないといけないのに
どうして人は
~まとめ~
逃げてもいいじゃないですか。
以前にも言いましたが、人生はどれだけ幸せな瞬間を得られたかで価値が決まると。
逃げるのがカッコ悪いと考えるのは、周りの人が自身のステータスを守るための脆い武器でしかありません。他人がどのように思おうが、あなたの人生には関係ないことなのです。
ただし、最後にこれだけは言っておきます。
生きてください。
生きていっぱい笑ってください。